オンラインでの「対話型」360度サーベイフィードバック研修を実施 <きらぼし銀行>
「人的資本経営」における
「ウェルビーイング実現に向けた
企業文化の醸成」を狙い
360度サーベイ
フィードバック研修を実施
きらぼしグループの管理職(きらぼし銀行の本店・支社・支店およびグループ会社の課長職級以上)約700名を対象にオンライン研修(全25回)を実施しました。
本研修は2024年3月に策定された株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの中期経営計画において、「人的資本経営」における「ウェルビーイング実現に向けた具体的な取組み-企業文化の醸成」の一環として、戦略的に位置づけられています。
◆実施した内容は?
きらぼしグループでの実施は今回で4年目を迎えました。これまでと同様、受講者同士の「対話」の時間を設けるオンラインでのサーベイフィードバック形式(ワークショップ型)の研修を開催しました。
内容としては以下の工夫を凝らして実施しました。
●初めての対象者に対しては3時間の研修を実施。レポートの読み解き方の解説や内省の時間を充実させるとともに、管理職同士のグループによる対話の場を2回設ける。
●過去に参加経験のある方に対しては2時間の研修を実施。管理職同士のグループによる2回の対話の場をプログラムの軸とする。
●アクションプランは、あえて一旦「今までの自分の行動パターン」を書き出していただき、その上で今後の望ましい変化を「職場での具体的アクション」として記載していただく(「過去・現在・未来」のストーリーを意識したアクションの策定)。
●プログラムの中盤には、対話やアクションプランに役立てていただくための10分弱のミニ講義解説を実施。今回のテーマは「センスメイキング理論」(腹落ち・意味づけ・価値づけの重要性)。
◆研修中・実施後の反応は?
「是非継続していただきたい研修」
研修後の受講者アンケートでは、有益度割合90.7%という高評価を得ました(5段階評定で「5:とても役立った」「4:役立った」と回答した人の割合)。毎年新奇性を追求するようなプログラム内容ではなく、また全管理職が受講する研修という位置づけであるにもかかわらず、引き続き皆さまからの好意的な反応を維持しています。
具体的には、以下のような感想・コメントをいただきました。
●自分自身が意識している行動がどのように受け止められているのかじっくりと考えることができ、内省に結び付けることができたことがよかったと思います。
●自分の考える強みや心がけと職員の感じ方のギャップがあることを理解した。今後のアクションに有効な内容であった。
●同じ悩みを抱える方々と意見交換することで、自身を客観視するとともに、各々が心掛けていること等を共有でき、改善に向けた示唆を得ることができた。
●同年代および同じような役職の方と、普段話をする機会がないため、お互いの意見交換ができたことや共感をもらえたことで、自分の中でスッキリすることが出来て、次にどうしていこうと考えることに繋がった。
●同じように管理側の立場にいる方の考えをきくことで、仲間がいると感じられた。
●普段業務に追われ、なかなか内省の機会がありませんでしたが、研修という決められた時間で参加することで、集中して一つでも多く学ぶ姿勢で取り組むことが、何よりの成果だったと思いました。
●1年に1度自身の振り返りを図ることができる良い機会でした。また同じ管理職の方々とのディスカッションの中で日頃感じていることや悩み等の共有ができたことは非常に参考になりました。
●年に1回、部下が自分のマネジメントについてどう思っているかを多面的に知る良い機会だと思っている。是非継続していただきたい研修だと思います。
OD Zukanがご支援を開始してから4年が経過しましたが、管理職同士がお互いのマネジメントに興味関心を抱き、オープンにアドバイスを交換しあい自らのマネジメント改善に生かす、という組織風土・企業文化が醸成されてきているとの感覚を得ています。
その結果として、アンケートコメントでも継続開催を希望する声が多く挙がるなど、「年に1度、360度サーベイを素材として、管理職同士がお互いのマネジメントについて対話する」という経験学習サイクルが、いい意味で「ルーティン化」されてきたことを実感しています。
今後も引き続き、「ウェルビーイング実現に向けた企業文化の醸成」につながる一施策として、継続的にご支援することができればと考えています。
管理職の皆さまのご活躍により、きらぼしグループの各職場がますます活性化していくことを応援しています。