「対話型」360度サーベイフィードバック研修実施事例<きらぼし銀行>(2024年)

オンラインでの「対話型」360度サーベイフィードバック研修を実施 <きらぼし銀行>

「管理職同士が関わり合いながら
360度サーベイの結果を
前向きに活用する
フィードバック研修を実施したい」

とのご要望を受け、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの管理職(きらぼし銀行の本社・支店およびグループ会社の課長職以上)約700名を対象にオンライン研修(全21回)を実施しました。

◆実施した内容は?

きらぼし銀行での実施は今回で3年目となります。これまでと同様、受講者同士の「対話」の時間を設けるオンラインでのサーベイフィードバック形式(ワークショップ型)の研修を開催しました。

内容としては以下の工夫を凝らして実施しました。

●初めての対象者に対しては3時間の研修を実施。レポートの読み解き方の解説や内省の時間を充実させるとともに、管理職同士のグループによる対話の場を2回設ける。
●過去に参加経験のある方に対しては2時間の研修を実施。管理職同士のグループによる2回の対話の場をプログラムの軸とする。
●1回目の対話の場では、個人による内省(振り返り)のあと、同じ管理職としての共感や問いかけの場を通じて、サーベイ結果をより自分事として受け止めていただく。
●2回目の対話の場では、個人でのアクションプラン設定後、問いかけやアドバイスなど、その内容をブラッシュアップすることを目的に語り合っていただく。
●アクションプランは、表面的で具体性に欠ける記述表現にならないよう記入シートを工夫する。あえて一旦「今までの自分の行動パターン」を書き出し、今後の望ましい変化を「職場での具体的アクション」として記載していただく(「過去・現在・未来」のストーリーを意識したアクションの策定)。
●プログラムの中盤では、リーダーシップ・マネジメントに関する知識インプットを目的とした5分程度のミニ講義を盛り込む。

◆研修中・実施後の反応は?


「行動変容の傾向が出ている」と実感

研修実施初年の2021年度には、研修後の受講者アンケートで、満足割合93%(5段階評定で「5」「4」を回答した人の割合))という高評価を得ました。3年目となる今回も、全管理職が受講する研修として、引き続き高い満足度を維持しています。

初年度以降、あえて研修内容の大幅な改定は行わずに毎年開催していますが、3年目の実施となった今回は特に、管理職ご本人自らが、この1年間のご自身のマネジメント上の取り組み・工夫を開示する言動が目立ち、また、他の参加メンバーに対して積極的にアドバイスを求める姿も随所で見られました。施策としては今回で3年が経過したことから、管理職同士がお互いのマネジメントに興味関心を抱き、オープンにアドバイスを交換しあうことで自らのマネジメント改善に生かす、という組織風土・企業文化が構築されているとの感覚を得ています。

また研修の企画・立案を一緒に検討し、統括していただいているHR部の皆さまからも

「他の研修と比較しても、受講者の参画度合いが高く、
皆が当事者意識を持って参加している特別な研修」

「行動変容の傾向が出ていると実感できる」

とのコメントをいただいています。

なお、2024年度に策定された株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの中期経営計画においては、「人的資本経営」における「ウェルビーイング実現に向けた具体的な取組み-企業文化の醸成」の一環として、本研修が戦略的に位置づけられています。

OD Zukanがご支援を開始してから3年が経過しましたが、「年に1度、360度サーベイを素材として、管理職同士がお互いのマネジメントについて対話する」という経験学習サイクルが、いい意味で「ルーティン化」されてきたことを実感しています。

今後も引き続き、継続的なご支援を行っていくことができればと考えています。

管理職の皆さまのご活躍により、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの各職場がますます活性化していくことを応援しています。