連載コラム【調査を「読み解く」試み①】ギャラップ社のエンゲージメント調査を素材にした考察

■連載コラムについて

サーベイフィードバックを専門的に運営するサーベイZukanでは、サーベイフィードバック、およびサーベイの実施に関連するテーマについてのコラムを不定期に掲載していきます。

「サーベイフィードバックとは?」・・組織メンバー・管理職同士が集い、調査結果をもとに自分たちで改善策を考え決定していくワークショップのこと。当事者メンバーによる調査後の「結果把握」→「対話」→「アクション」のプロセス実現に向けた取り組みを指します。

コラム初回となる今回は、ギャラップ社が2017年に発表したエンゲージメント調査の結果を素材に、サーベイフィードバックにおいて調査結果を読み解くことの重要性を確認し、調査結果の取り扱い方の注意点を整理します。

【連載コラム①】ギャラップ社のエンゲージメント調査を素材にした考察

ギャラップ社は世界155ヵ国・地域で、働く人を対象にしたエンゲージメント調査を実施していて、その結果は

“State of the Global Workplace”

という名称の調査レポート(英語版)にまとめられています。

レポートは誰もがダウンロードできる形で無償公開されていて、マスメディア等による引用の多さからもわかるとおり、その調査実績と公益性から大きな影響力と価値を発揮しています。

https://www.gallup.com/workplace/257552/
state-global-workplace-2017.aspx

今回の連載コラムでは「サーベイフィードバックを実践する」という観点を意識しながら

「ギャラップ社のエンゲージメント調査結果の
解釈に一石を投じる」

ことにチャレンジしてみたいと思います。

なお誤解のないように先に強調すると「ギャラップ社のエンゲージメント調査」に対して一石を投じるのではなく、日本ですでに広まっている「ギャラップ社のエンゲージメント調査結果の『解釈』」に対する問題提起の試みとなります。

◆調査を「読み解く」プロセス

一般的に、ギャラップ社の調査の日本の結果の解釈については

(日本人のエンゲージメントレベルは低すぎて問題だ)

という論調が大勢です。しかしながら調査結果の活用方法としては、

自らの持論を展開するためのインパクトのある
「素材」として安易な形で引用されている

というレベルにとどまっている印象を受けます。
サーベイフィードバックの実施を推進する立場から述べると、

調査結果と真摯に向き合いその内容を
理解しようとする姿勢が欠落している

という問題意識につながります。

この連載コラムでは、サーベイフィードバックに取り組むことの「価値」とも言える

調査および数値データを
多面的な観点・側面から捉えることで、
結果に対する理解が深まる

場合によっては当初の印象と異なる理解が生まれる

というプロセスを、紙上にて試みます。

連載コラムを通じて

調査を「読み解く」ことの必要性と魅力

サーベイフィードバックへの興味関心

を促すことに挑戦してみます。

◆サーベイフィードバックを実施する際に軽視してはいけないこと

今回の連載コラムを通じて、サーベイフィードバックを実施するにあたり整理したい重要ポイントは以下の2点です。

●結果数値を「先入観」「イメージ」などにより短絡的に解釈し結論づけてしまわないことの重要性
(調査全体の文脈に基づき、数値が意味していることを冷静に理解しようとすることの重要性)→連載コラム②~⑥

●調査自体が「自組織の知りたいことを測定することが可能な調査になっているか」という点に興味関心・問題意識を持つことの重要性
(調査の設計・質問項目の中身の観点)→連載コラム⑧~⑨

詳しくは連載コラムを通じて解説していきます。

■コラム掲載にあたり

今回のコラムは、研究者の専門性に基づく分析ではなく、調査結果をサーベイフィードバックの場で活用する実務家による記述文であるため、記載内容のレベルには一定の限界があることを何卒ご了承ください(この連載コラムの作成においては自分としてかなり「背伸び」をしています)。また引用元・参照元は可能な限り明示を試みますが、必ずしも学術的なガイドラインどおりに表記できていない点をお含みおきください。なおコラム掲載後、掲載文の加筆修正を逐次行う可能性があります(修正部分の明示などは表示しませんのでご了承ください)。